劇団 お伽座

劇団「お伽座」について

【お伽座とは】

1982年、関本三芳を座長に、東京都板橋区中板橋の、町工場から始まった。煤だらけの工場を6人でアトリエに改装して旗揚げした。
アトリエ公演を中心に、都内近郊各所の保育園、小学校、中学校、高校、養護学校、児童館等の演劇鑑賞会、地方都市でのイベント、芸術祭への参加などする。

演目の18番は、宮澤賢治の童話「セロ弾きのゴーシュ」である。その他にも、銀河鉄道の夜、注文の多い料理店、よだかの星、なめとこ山の熊、洞熊学校を卒業した三人、猫の事務所等々殆どの賢治童話を、舞台に乗せている。
銀河鉄道以外は、ほとんど脚色せずに、賢治の語り口そのままに、演じつつ語る手法は、見る側の賢治像を損なわず、なおかつ新鮮である定評がある。こんな面白い賢治見たことない、と多くの方が評を下さった。
その他にも、ミヒャエル・エンデ「モモ」(大島かおり訳 岩波出版)、芭蕉通夜舟(井上ひさし作)、夜叉が池(泉鏡花作)も上演する。

すべての芝居の衣装小道具セット、劇中で使用する仮面もすべて手作りで、経費を節約するが、クオリティーは落とさないよう手間暇かけた。
公演を重ねるごとに、口コミから多くのお客様が狭いアトリエ一杯につめかけて下さり、極小舞台の夢を共有した。 

1995年慣れ親しんだ板橋を去り、東上線の終点近い鉢形へ移転する。移転後も宮澤賢治にこだわり続けて、どんぐりと山猫、ケン十公園林、座敷童子、かしわ林の夜、いちょうの実(音楽劇)など演目に加える。

現在は、地元のお客さまから「より、笑える芝居がみたい」という要望がおおくよせられたことから、落語を芝居にする、落語芝居にも取り組んでいる。
落語芝居では、小佐田定雄氏の新作落語より、幽霊の辻、雨乞い源兵衛、貧乏神、雨月荘の惨劇、幸福な不幸者、茶漬けえんま、皿屋敷、がある。古典落語からも、はてなの茶碗、へっつい幽霊、芝浜、芋泥、無精床、疝気の虫、真田小僧、もう半分、等多数上演した。

また、ロマネスク(太宰治作)、屋久島の昔話、日本の民話や、近所に住むモンゴル留学生と協力して、スーホーの白い馬(モンゴル民話)、など、今までの枠にとらわれない演目を上演する。
また、音楽人との競作で、蜘蛛の糸(芥川龍之介作)、詩の朗読(宮澤賢治他)、花の好きなうし、よだかの星に取り組み、今後も続けていく予定。

その他に、座長が始めた紙芝居教室から、「はみだし紙芝居」なるものが始まり、地元有志の「風結の会」をたちあげ、紙芝居の舞台からはみだした、芝居仕立てのお話を、保育園等に出向いて公演を重ねている。 紙芝居の常識からすれば、やりすぎと言われかねない大胆な演出が、子供達に人気を博している。

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